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瓦屋根の修理方法4選!修理すべきタイミングと業者の探し方を解説

2022.04.28
コラム

瓦屋根の修理方法

高い耐久性や外観の良さ、遮音性に優れた瓦屋根は、現在でも人気があります。瓦自体の耐用年数は50年以上にもなり、定期的なメンテナンスを行っていれば安心できる屋根の種類といえます。
しかし、近年は自然災害の多さなどにより、瓦屋根も損傷することが増えてきているようです。
では、損傷した際どんなタイミングで修理を依頼し、どのような業者に依頼すればいいのでしょうか。今回は瓦屋根の修理方法や修理すべきタイミング、優良業者の探し方について、わかりやすくご紹介いたします。

瓦屋根の修理すべきタイミングは?

瓦屋根にどんなトラブルがあったら修理するべきなのでしょうか。ここでは、瓦屋根の修理すべきタイミングについて、詳しくご紹介いたします。

瓦が破損または割れている

台風や強風などによって硬いものが瓦にぶつかることで欠けてしまったり、瓦の「凍て割れ(いてわれ)」が発生していたら、できるだけ早く修理を行いましょう。
「凍て割れ」とは、瓦に含まれた微量の水分が外気にさらされて凍りつき、瓦の体積が膨張することを繰り返すことで、瓦の表面が剥がれてきてしまうことを指します。
瓦の破損や割れはそのまま放っておくと、雨漏りの原因になることがあります。台風が過ぎた後は、目視で瓦屋根の確認をしておくといいでしょう。

瓦がずれてしまっている

瓦は他の屋根材に比べて耐用年数が長い種類ですが、長期間風雨にさらされることで「経年劣化」が生じます。劣化した瓦は固定する力が弱まり、ずれが生じます。また、地震や強風といった外からの強い衝撃によってもずれてしまうことがあります。こちらも、雨漏りの原因になるため、早めの修理がお勧めです。

瓦屋根が全体的に歪んでしまっている

瓦屋根が全体的に歪んでいる状態は、早急な修理が必要です。瓦屋根の歪みの多くは「土葺き」と呼ばれる工法で作られた屋根の土が劣化していることが大きな要因です。
昭和初期まで日本全国で一般的な屋根葺きの工法は「土葺き」でした。屋根下地の上に大量の土を乗せ、その上に河原を並べる工法です。
この土葺きの土が劣化すると瓦を固定できなくなり、屋根の大きな歪みの要因となります。
土葺きは災害に弱いことから、関東では関東大震災、関西では阪神大震災以降あまり使われなくなり、下地の上に敷いた横桟(よこざん)に瓦のツメを引っかける工法に変わりました。しかし、工法が変わった後も、瓦の隙間に詰められた漆喰の劣化や釘の劣化によって歪みが発生します。
ご不安な点がありましたら、できるだけ早めに専門家に相談することをお勧めいたします。

瓦にコケが根付いている

瓦にコケが根付いている場合にも、できるだけ早い修理が必要です。瓦自体が水を含んで脆くなっていると、内部の木材や防水紙まで腐っている可能性があります。
雨漏りの原因だけではなく、家屋そのものの寿命を縮めてしまう原因にもなります。専門業者に相談し、葺き替えの相談をするタイミングだといえるでしょう。

瓦屋根の修理方法は?

瓦屋根にトラブルが見つかったら業者に依頼し、修理となります。修理にも様々な種類があり、どの修理が適しているかは、屋根の状態により変わってきます。ここからは瓦屋根の主な修理方法を4つご紹介いたします。

1.屋根瓦葺き替え

屋根瓦全体を新しいものに交換します。瓦の交換時に、瓦が乗っている野地板や、野地板と瓦の間に敷く防水シート(ルーフィング)の補修や交換が同時に行われることもあります。
葺き替えは屋根の下地から表面までを一新する工事です。そのため、屋根全体の劣化や、雨漏りの問題を根本から解決できます。屋根瓦が広範囲に渡ってひび割れている、ずれている場合は、葺き替えが適した方法といえるでしょう。

2.屋根瓦葺き直し

屋根瓦の新調をせず、下地部分のみを修理する方法を「葺き直し」と呼びます。屋根瓦を一度取り外し、野地板やルーフィングなどの下地部分を補修や交換した後に、元の瓦を並べていきます。
屋根瓦を再利用することで、瓦の購入費用がなくなり、葺き替えよりもリーズナブルに屋根の修理ができます。ただし、瓦の景観自体は修理前とほぼ変わりありません。瓦の割れや破損が少ない場合に検討できる方法です。

3.瓦屋根のカバー工法

既存の瓦屋根の上に新しい屋根を作る工法です。現存の屋根を覆うように新しい屋根を建てるので「カバー工法」と呼ばれます。屋根瓦や下地の除去、廃棄費用がかからずに外見を綺麗にできるのが大きなメリットです。屋根の層が増えることにより、断熱性や防音性も期待できます。
ただし、瓦や下地に異常があった場合も放置されてしまうこと、下地部分に異常があった場合には新しく建てた屋根が数年で崩れてしまう可能性があります。屋根全体の重量が増し、耐震性の低下も考えられることから、屋根瓦ではあまり推奨されていない方法です。
メリット・デメリットをよく調べた上でどうするかを検討しましょう。

4.瓦屋根の部分補修

狭い範囲のみ修理する場合は「部分補修」が可能となります。上記の3つは、屋根全体に及ぶ工事ですが、この工事は下地や漆喰などの部分的な異常を補修します。
費用が安価で済み、経済的な負担が抑えられます。ただし、異常を修理しても別のトラブルが起こる可能性も高く、総合的な費用で考えると葺き替えや葺き直しで対応した方が根本的解決につながり、経済的であることも多くあります。
部分補修で済むかどうかは、必ず施行する専門業者に確認してみましょう。

安心・誠実な優良業者を探すポイントを解説

屋根はご自宅の一部ですから、技術が高く、安心・信頼できる業者に依頼したいものです。そのような優良な業者にはどんな特徴があるのでしょうか。最後に、安心・誠実な業者を探すポイントをご紹介いたします。

具体的な工程がしっかり記載されているか

屋根瓦の修理には、必ず「手順」「工程」があります。優良な業者であれば、それらの手順や工程を見積書に記載し、丁寧に説明してくれます。
細かい数値を出さないということは「内訳をごまかせる」ことにつながります。詳細に記載して施工主の安心を引き出せるのは、安心かつ誠実な業者といえるでしょう。

細かい面積や数値が記載されているか

工事する面積について「一式」と記載して見積書を出す業者には、「どの程度の面積なのか」をしっかり聞いて確認しておきましょう。葺き替えで「一式」という1行でまとめられることはまずありません。
葺き替えの工程にはどれだけ簡単に分類しても「ルーフィング」「下地処理」「仕上げ処理」といったものがあり、細かくわければ二桁を超える項目に分類されます。
瓦屋根の修理工事は決して安価な工事ではありません。多くの業者は、葺き替えの際に面積の詳細な数字と瓦の商品名を記載し説明します。単純すぎる見積書には注意が必要です。

他社より費用が高すぎるまたは安すぎることはないか

瓦屋根の修理を依頼する際には、必ず「複数の業者」に「相見積り」を依頼しましょう。数社で相見積りを行った際、費用が高すぎる、あるいは安すぎる場合には依頼を見合わせた方が無難です。
基本的に瓦屋根工事は、工法や使う材料が似通っています。価格は大きく変わらないはずです。
費用が高い、安い場合には「なぜ高い(安い)」のかについて、業者に具体的な説明を求めて下さい。
的確な回答が得られない場合には、施行にも問題が出る危険性があります。下地処理や仕上げの失敗といった施工不良を起こさないよう、十分確認するようにして下さい。

屋根瓦のトラブルなら、ぜひ「住まいるドクター」にご相談下さい!

弊社住まいるドクターは「屋根修理のプロ」として、多くのお客様から信頼をいただいています。お電話1本で現地調査から施工まで迅速に対応すること、さらには屋根修理専門の職人が多数在籍しているため、確実かつ安定した工事を実現いたします。ご不明な点、ご不安な点がございましたら、ぜひお気軽にお問い合わせ下さい。
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