

COLUMN コラム
ソーラーカーポートで電気代削減!設置費用の相場と回収までにかかる期間はどれぐらい?
近年「自宅の敷地内にソーラーカーポートを設置したい」というご希望の方が増えてきています。太陽光発電による売電収入や自家消費による電気代の削減など、メリットが多くあるソーラーカーポートは、今後も需要が伸びていくと予想されています。
しかし、その際に気になるのがソーラーカーポートを設置する際の「費用」や「回収期間」です。しっかりと元が取れ、その後もきちんと運用して収益を出していかなくては、ソーラーカーポートを設置してもマイナスになってしまいます。
そこで、今回はソーラーカーポートの設置費用相場や回収までにかかる期間について詳しくご紹介していきます。ぜひ、ソーラーカーポートを設置する際の参考にして下さい。
目次
知っておきたいソーラーカーポート設置の基礎知識
一口に「ソーラーカーポート」といっても様々なものが存在します。台数による大きさはもちろん、どんなコンセプトで設置するかによっても費用が変わってきます。
この項目では、ソーラーカーポートの基礎知識として、ソーラーカーポートのクラスについての解説と、クラス別の費用相場についてご紹介いたします。
カーポートをクラス別に解説
カーポートは大きく分けて3つのクラスに分けられます。低価格を重視した「低価格クラス」、台風や積雪の多い地域に適した「台風積雪対応クラス」、デザインや機能性を重視し、オーダーメイド感覚で設置できる「デザイン重視クラス」です。
それぞれの特徴について、以下から詳しく解説いたします。
1. 低価格クラス
コスト重視の方にお勧めのクラスです。何よりも価格が安価で、1台であれば12万円前後で設置ができます。「台風が少なく積雪も多くない地域に居住しているため、この低価格クラスで十分」という方も多いようです。
低価格クラスの屋根素材は、主にポリカーボネートが使われます。太陽光をそれなりに通し、耐衝撃性にも優れているのが特徴です。ただし、台風や積雪には弱い一面がありますので、お住まいの地域によって検討できるかできないかが分かれます。設置の際には、年間の天候状況を十分調べてみることをお勧めいたします。
2. 台風積雪対応クラス
台風、積雪に対応したい場合は、低価格クラスで使われている素材を変える必要があります。一般的にはガルバリウム鋼板を使った折半屋根(折りたたんだような構造の屋根)にして、台風や積雪の負担に耐えられるように設計されます。
柱や梁も通常のソーラーカーポートより太く設置されるので、屋根からの圧力にもしっかり耐え抜いてくれます。
3.デザイン重視クラス
コストや強度よりもハイセンスなデザインを重視する方専用のクラスです。素材や色調も自由に設定でき、特殊な構造の屋根も設置できます。予算をしっかりかけて、理想のソーラーカーポートを設置したい方はこちらがお勧めです。
ただし、デザイン重視になるとどうしても強度がおざなりになってしまいます。設置エリアの気候状況を加味しながら、どの程度の強度ならば問題ないかなど、専門家と相談しておくと安心です。
価格が他の2つと比べて高額になりますが、デザインや構造は自分好みに設置できます。長い目で見ると、デザイン重視クラスの方が満足度としては高くなるかもしれません。
ソーラーカーポートの値段と相場は「台数」と「クラス」で変わる!
ここまで、ソーラーカーポートのクラス別特徴についてご紹介してきました。ここからは、それぞれのソーラーカーポートについて、価格相場を表で簡単にご紹介いたします。ソーラーカーポートの値段相場は基本的に「台数」と「クラス」で変化していきます。ご自身に合ったものがどういったものなのか、予算は間に合うのかなど、しっかりと時間をかけて検討してみて下さい。
駐車台数 | 低価格クラス | 台風積雪対応クラス | デザイン重視クラス |
---|---|---|---|
1台 | 12~25万 | 30~60万 | 30~60万 |
2台 | 22~40万 | 50~90万 | 100~200万 |
3台 | 48~65万 | 85~150万 | 150~220万 |
4台以降 | 50~100万 | 100~200万 | 200万~ |
参考:https://solar-carport.jp/column/carport-price#i
ソーラーカーポートの回収期間はどれぐらい?
決して安くはない買い物であるソーラーカーポートは、その後発電しながら運用していくことで、初期費用(コスト)が売電収入や電気の自家消費によって回収できるのが大きなメリットです。
では、その回収する期間はどの程度かかるのでしょうか。モデルケースを想定し、年間の売電収入や回収費用について詳しくご紹介いたします。
電気を売って収入に!年間の売電収入はどのくらい?
太陽光で発電した電力を、電力会社などに売却して得られる「売電収入」。ソーラーカーポートの大きなメリットの1つであるといえます。その売電収入はどの程度見込めるのでしょうか。
ここでは、令和3年度の固定価格買取制度(FIT制度)相場である「1kWhあたり19円」の売電価格で算出した表をご紹介します。
モデルケースは、4人家族(子ども2人)、日中電気使用量15%(残り85%を売電)、1日の発電量は4.3kWh、月の電気代は1万円相当です。
期間 | 売電単価 | 売電収入 |
---|---|---|
1年~10年目まで | 1kWhあたり19円 | 99万96円 |
11年目~ | 1kWhあたり7円 | 3万674円 |
参考:https://www.tainavi.com/library/3210/
ソーラーカーポートの売電収入は、1年目~10年目までは国の制度により固定価格になっています。しかし、11年目からはFIT制度対象外となり、買取価格が大幅に変わります。売電単価は、買い取る電力会社によって大きく変わってくるので注意が必要です。
また、ソーラーカーポートの発電量は必ず経年劣化していきます。11年目で発電する量は1年目と同じではありませんので、暫定的に毎年0.5%発電量を下げています。
回収までにはどのぐらい年数がかかる?
上記のモデルケースで2台分のソーラーカーポート、デザイン重視クラスのものを設置したとして、カーポートのコストは約100万円~200万円です。ここでは100万円と設定し、10年ローン(金利2.5%)と設定すると、コストの回収までには11年かかる計算になります。さらに、発電した電気を使用する(自家消費)することで電気代も安くなるため、電気代の削減も期待できます。
ソーラーカーポートは「元が取れる」!ぜひ住まいるドクターにご相談下さい
「ソーラーカーポートはコスト回収ができない」「高いだけでその後のメンテナンスが大変だと聞く」という不安の声をよく耳にしますが、しっかりとした知識と設備があり、定期的なメンテナンスを行っていけば、必ず「元が取れる」設備です。弊社住まいるドクターでは、ソーラーカーポートのご相談にしっかりお応えする準備を始めております。ソーラーカーポートを設置したい、将来的な電気代を安くしたい、コストを的確に回収したいとご検討の際には、ぜひ住まいるドクターまでご相談下さい!