

COLUMN コラム
関西雪対策!大阪、兵庫、京都にも屋根の雪止め金具をお勧めする理由
ここ数年、冬になると「雪が少ない」といわれる関西でも、雪の降る天候が続くことが増えてきています。異常気象が原因なのではともいわれる気候ですが、積雪があると公共交通機関への影響や屋根からの落雪による事故等、様々な問題が出てくることが話題になりがちです。
そこで、お勧めしたいのが屋根に設置する「雪止め金具」です。雪止め金具を設置することによって、歩行者への事故や車の破損等によるトラブルの回避が期待できます。雪が少ない地域ではあるものの、「保険」として設置しておくと万が一の時にも安心です。
今回は関西の雪対策として、屋根の雪止め金具をお勧めする理由について、詳しくご紹介いたします。
目次
「雪が少ない」関西はもう通用しない?!最近の雪事情について
「関西は雪が少ない」という考え方は、近年の天候の変化により通用しなくなってきています。最近の雪事情はどうなっているのでしょうか。昨今の関西地方の現状や、降雪・積雪が及ぼす生活の悪影響等についてわかりやすくご紹介いたします。
雪が降り、積もるようになった関西
豪雪地帯等の「雪が降りやすい」エリア外である関西では、降雪は「珍しい自然現象」でした。しかし、ここ数年の傾向として雪がある程度降り、積もるようになってきています。これは近年の異常気象や、冬型の気圧配置が増えて降雪の確率が高まったことが原因だと考えられています。
2021年の年末年始には、関西北部を中心に大雪となる予報が大々的に発信されました。大雪になる上、普段雪が積もらない地域でも積雪の恐れがあり、雪道での歩き方や車の運転に関する注意がアナウンスされています。関西地方は「雪が少ない」ものの「降らない訳ではない」という天候がスタンダードとなってきているのです。
雪が及ぼす「生活の悪影響」は?
降ってすぐ消える程度の積雪量であればそれほどの影響はありませんが、本降りになって数センチ道路に雪が積もっただけでも、バスや電車等の公共交通機関は麻痺する可能性が高まります。
また、あまり雪に慣れていない地域では車にも問題が出てきます。基本的には冬でもノーマルタイヤのままでいるため、雪が降るとスリップして事故の要因となるのです。
さらには家屋にも問題が出てきます。雪というのは水分でできているため意外に重く、1cmの高さの雪が1㎡あるだけで、3kg程度の重さになります。屋根全体に積もっていれば、負担となる重さになるでしょう。さらに数日に渡って降り続けると圧縮されて密度が高くなり、数十キロの負荷がかかった状態が続きます。屋根や家屋にとって、決していいとはいえない状態です。
最もリスクとして高いのが「屋根からの雪の落下」です。万が一歩行者の頭上へ落下したら、隣の家の車に落ちたら…と想定すると、やはり雪対策は今後を見据えて行っておいた方がいいといえるでしょう。
雪止め金具の役割と設置
家の近くを歩く歩行者や、停まっている車を守るのが「雪止め金具」の主な役目です。屋根に設置する金具ですが、具体的にはどのようなものなのでしょうか。ここからは、雪止め金具の役割や設置の方法、既存の住宅に設置できるかどうか等について詳しくご紹介いたします。
雪止め金具とは?
雪止め金具とは、屋根の雪をせき止め、道路や庭等の安全を確保するための金具です。屋根の軒先に取り付けることで、雪の落下を防止できます。
屋根の材質によって雪止め金具は適したものが用意されており、ガルバリウム鋼板屋根や化粧スレート、陶器瓦、アスファルト製の屋根にも専用の雪止め金具がありますので、設置を希望する際には、屋根の材質と一緒に業者に相談してみるといいでしょう。
雪止め金具は既存の住宅でも設置可能です
新築で屋根を葺く際に雪止め金具を同時に設置するのが一般的ですが、改築で屋根を拭き直す、あるいは屋根の塗装を行うといった際にも設置することが可能です。
ほとんどの屋根材には、適した雪止め金具がセットとなっています。というのも、屋根材を製造するメーカーが、屋根材と一緒に専用の雪止め金具を開発しているためです。
後から設置する際には足場が必要となりますので、屋根の葺き直しや塗装といったタイミングで依頼すると、費用面で負担が軽減できます。
雪止め金具にも定期的なメンテナンスが必要です
雪止め金具を設置することで、雪が降り積もった時に起こるトラブルを予防することができます。しかし「設置しただけ」では、雪止め金具本来の機能を発揮できません。屋根に設置すると日差しや風雨にさらされることも多く、しっかりとしたプロによるメンテナンスが必要となります。
ここでは、雪止め金具の定期的なメンテナンスの必要性について、詳しくご紹介いたします。
屋根塗装時のメンテナンス
近年の雪止め金具のほとんどは、「錆び」に強い素材が使われています。「ガルバリウム鋼板」や「ステンレス」「アルミ」等が使用され、十分な強度が保証されているので安心です。
しかし、築年数が古い住宅の場合には、錆びやすい「亜鉛メッキ」が使われていることがあり、この錆びが屋根全体に広がっていることも多くあります。
外観も損ないますが、何よりも錆びが発生すると、雪止め金具そのものの強度がかなり落ちてしまうため、早めのメンテナンスが大切です。
理想的なタイミングは、屋根塗装の際に雪止め金具のメンテナンスを行うことです。屋根塗装をする際には雪止め金具に「錆止め塗装」を施すことにより、錆びによるトラブルは防げます。
また、定期的な屋根塗装も、雪止め金具の維持のためには重要です。新築の場合は10年前後、その後は屋根塗装剤の耐用年数に従って塗装を行うようにしましょう。
定期的に雪止め金具のメンテナンスを行うことにより、錆びや異常に気づきやすく、被害の悪化も防げます。
コーキング補修によるメンテナンス
新築の状態であらかじめ雪止め金具を設置する場合には、屋根を葺きながら同時にビスや釘を使用して雪止め金具を固定していきます。一方、既存の住宅に雪止め金具を取り付けるには、基本的に「L型」と呼ばれる雪止め金具を使用した上で、コーキング補修剤で固定します。屋根材の隙間に差し込んで引っかけ、固定することで設置する仕組みです。
屋根材で挟んでいるため、簡単に外れることはありませんが、経年劣化による屋根材のズレ等に左右されることが多いため、固定する力が弱まることもあります。
固定力を維持するためには、数年ごとにコーキング材の補修や補強を行う必要があります。後付けで雪止め金具を付けた際には、業者と相談しながらメンテナンスを行うことをお勧めいたします。
雪止め金具の交換
雪止め金具の錆が悪化しており、腐食や劣化が進んでいる場合には、塗装をしても耐久性が元に戻ることはありません。錆が赤くなっている、雪止め金具が変形している場合には、雪止め金具本体の交換が必要となります。
交換の際には、屋根塗装と合わせて雪止め金具の交換を行うと効率的です。さらに、雪止め金具には、上記でもご紹介した錆びにくい材質のものを使えば、錆びによる汚れや腐食のリスクも軽減されます。
屋根材に合った雪止め金具を使うことで、外観や落雪対策も万全になるでしょう。
雪止め金具の相談承ります!住まいるドクターにぜひご相談下さい
弊社住まいるドクターでは、屋根修理や塗装の他にも、屋根材の補修や雪止め金具の設置についてのご相談を承っております。屋根の塗装や補修が必要かどうかは、弊社の熟練スタッフが点検した上で、雪止め金具をスムーズかつ低価格で設置できるよう、お客様に合ったご提案をさせていただきます。
雪止め金具を含めた屋根や外壁塗装のご相談は、ぜひ住まいるドクターにご相談下さい。