

COLUMN コラム
蓄電池の選び方とは?チェックすべきポイント6つ!
昨今増加する異常気象や大規模災害に対して「家庭としてどのように備えるか」は、大きな課題となっています。特にライフラインの1つである電気については日々の生活で欠かせないものであり、できるだけ備えておきたいと考えるご家庭も増えているようです。
そこで、今回はご家庭で簡単に災害対策ができる「蓄電池」についてご紹介していきます。蓄電池は東日本大震災以降、災害対策の一環として多くのメーカーが低価格かつ長寿命な製品の開発を続けており、まさに「日進月歩」といえる製品です。
そんな蓄電池をどのように選んでいけば良いのか、また現在販売されている蓄電池のタイプ等を知ることで、ご家庭のライフスタイルに合った蓄電池が選べるでしょう。
ぜひ、災害対策だけでなく、電気代節約対策としてもご検討下さい。
目次
ライフスタイルに合わせた蓄電池を選びたい!6つのポイント
蓄電池は何よりも「ライフスタイル」に合わせたものである必要があります。消費電力や電気の使用時間等、ご家庭それぞれのライフスタイルに合ったものでないと「宝の持ち腐れ」や「力不足」になってしまう可能性があるからです。
この項目では「ライフスタイル合った蓄電池」をお選びいただくための、6つのチェックポイントをご紹介いたします。
1.蓄電容量はどの程度か?
最初に注目していただきたいのが「蓄電容量」です。容量によって使用できる電力の量や時間が異なります。また、蓄電池に貯めた電気を使う際、特定の回路だけを選んで放電する「特定負荷タイプ」と、家中全ての電気を利用できる「全負荷タイプ」があります。もちろん、容量が大きければ大きいほど、電気の使用量や使用時間が増えますが、蓄電池そのものの費用は割高になります。予算やライフスタイルに合わせて選ぶことが大切です。
参考までに、1時間あたりに各家電が消費する電気量の目安をご紹介いたします。
- ・テレビ(40型液晶)…140W
- ・冷蔵庫(370L)…40W
- ・洗濯機(7kg/ドラム型洗濯機)…220W
- ・エアコン(冷房)…400~500W
この機会に、ご家庭の家電製品の消費電力や、普段どの程度電気を使用しているのかを調べてみるのがお勧めです。
2.蓄電池の寿命は?
蓄電池は、充電・放電の回数がメーカーによってある程度決まっています。これを「サイクル数」と呼び、保証されている回数を超えると蓄電容量が徐々に減っていきます。サイクル数はメーカーや製品ごとに違いますので、購入前に確認しておきましょう。
3.蓄電池のサイズは?
蓄電容量と同じくらい重要な項目が、この「サイズ」です。住宅の設置予定場所にしっかり置けるかどうか、事前に採寸しておきましょう。近年の蓄電池は多様化しており、屋外にしか置けない大型タイプのものから、屋内専用のコンパクトサイズまで様々です。地震等の災害対策を意識している方も増えてきていることから、マンションでも置けるタイプのものが人気です。どのようなサイズが適しているかわからない場合は、専門家の意見も参考にしてみて下さい。
4.太陽光発電と併用できるか?
太陽光発電システムをお持ちの場合には、蓄電池と併用した活用がお勧めです。太陽光発電と蓄電池の相性は非常に良く、電力を自家消費しながら蓄電池に電気を充電することも可能です。太陽光発電システムが1日あたりどれぐらい発電するのか、平均的な発電量や余剰電力量を把握しておくと蓄電池選びの際に目安となります。
5.停電時の出力は?
蓄電池が最も活躍すると予測されるのは、やはり「停電時」です。強烈な台風や豪雨、大規模地震の際に起こりうる長期の停電に「どの程度」耐えられれば良いかを想定しておくことが大切となります。
例えば、2019年に起きた台風19号の被害が最も大きかった千葉県では、大規模停電の解消までに約2週間かかりました。この2週間分を全て蓄電池で補うのは難しいかもしれませんが、災害対策のために蓄電池を導入するなら1週間程度の停電は想定しておいた方がいいと言われています。
こちらも、蓄電容量や普段の電気使用量等を照らし合わせ、最適なものをご家族で検討していきましょう。
6.保証期間は?
一般的に家庭用蓄電池は10年の保証が付属しています。ただし、メーカーや販売会社によって微妙に内容が異なることもあるため、必ず確認しましょう。
6つのポイントに「プラス」で安心!蓄電池のタイプを知っておこう
6つのポイントで、蓄電池の「選び方」がご理解いただけたかと思います。もちろんこれだけでも選択肢はかなり絞られてきますが、蓄電池の「タイプ」を知っておくとさらに安心です。
蓄電池には大きく分けて「独立型」「連携型」「EV対応型」の3タイプがあります。この3つのタイプについて詳しくご紹介いたします。
独立型…電力会社からの電気で充電する蓄電池
一般的に多いタイプです。通常の充電方法で充電し、放電時には接続されたブレーカーを通じて家の中に電気を送り込んだり、蓄電池に内蔵されたコンセントに電気機器のプラグを差し込むことで簡単に電力を供給できるタイプもあります。独立型は基本的に、電気料金が安くなる深夜帯に電気を蓄えて昼間の電気消費量を減らすシステムになっていて、災害時の予備電源として最も多く使われています。
連携型…電力会社と太陽光発電のどちらでも充電可能な蓄電池
コンセントを介するのではなく、分電盤や家庭の電気配線を通じて行うことで、電力会社からの電力と太陽光発電の電力の両方から充電できます。停電によって電力会社からの電力が止まっても、太陽光発電システムが作動していれば自動的に電気を充電できるため、災害時の長期停電への備えとして推奨されています。
EV対応型…EV(電気自動車)から充電ができる蓄電池
EV自体を蓄電池に変えることで、普段は自家用車として運用しながら蓄電池としての機能も備えられます。製品によっては、電力会社からの電力や太陽光発電システムからの充電も可能です。また、独立型や連携型よりも容量が大きいことも大きな特徴で、昼間は太陽光発電の余剰電力をしっかり充電し、夜間にその電気を家庭で使用することにより、電気代の節約にもつながります。
家庭用蓄電池は「低価格化」が進んでいます
ここ数年で、蓄電池の価格は競争により低下してきています。容量の大きい蓄電池も、以前に比べ安価で購入できるようになり、ご家庭での導入ハードルは低くなってきているといえるでしょう。
ただし、同じメーカーの製品でも、販売店によって見積もり金額が違うことがあります。できるだけ、業者間での比較ができる「相見積もり」を取ることをお勧めします。
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