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屋根の葺き替え工事とは?行う前に知っておきたいポイント4選
屋根の「葺き替え工事」をご存じでしょうか?住宅の屋根は必ず年月と共に劣化してしまうため、屋根を一新するリフォームが必要となります。このリフォームを「葺き替え」と呼び、平均年数で20~30年に1回は必要とされています。
では、どんなタイミングで屋根の葺き替え工事を行えばいいのでしょうか?今回は屋根の「葺き替え時」や費用相場、より良い業者の選び方まで知っておきたいポイントを詳しくご紹介いたします。
目次
ポイント1.葺き替えに必要な状態を知ろう
素人が屋根の状態を見ただけでは、本当に葺き替えが必要かどうかはなかなかわからないものです。ただし、ある程度の「基準」や「見た目」で、業者に依頼した方がいいかどうかの判断は可能です。
そこで、この項目では、どんな兆候が見えたら業者に依頼するべきなのかをわかりやすくご紹介いたします。
1.広範囲にひび割れ・欠けが見える
屋根の耐用年数が近づくと、ひび割れや欠けが目に見えるようになってきます。
ひび割れた屋根のかけらは落下する危険性があり、雨漏りもしやすくなります。早急な葺き替え工事が必要な状態です。
2.コケが繁殖している
コケが繁殖しているのは、屋根の防水性が劣化している証拠です。湿気を含み続けることで、コケが繁殖し、屋根全体が変色してしまうこともあります。
さらに、コケは屋根の強度を落とします。この状態も早めに葺き替えを行うべきでしょう。
ポイント2.屋根の「種類」を知ろう!
屋根の葺き替えを行う際、屋根の「種類」をある程度知っておくと、工事の打ち合わせや葺き替えに合わせて、屋根材を一新する際に役立ちます。この項目では、屋根の種類(屋根材)について、どのようなものがあるのか、日本の住宅で主に使われているものに絞ってご紹介いたします。
1.スレート屋根
別名「カラーベスト」「コロニアル」と呼ばれます。価格の安さや施工が他の屋根材と比べて簡単なことから、近年の新築住宅に多く利用されています。軽量で建物にかかる負荷が少なく、耐震性にも優れています。
ただし、スレート屋根の主成分となっている「セメント」には防水性がありません。表面を塗装して新築に利用されていますが、年月の経過と共に塗料の膜が剥がれてきてしまいます。そのため、定期的なメンテナンスや葺き替え工事が必要な屋根材です。
2.ジンカリウム鋼板
ジンカリウム鋼板は、銅板の表面をデザイン性の高い石粒でコーティングしている屋根材です。別名「自然石粒付鋼板」とも呼ばれています。表面の石粒によって防音性が高まり、さらには表面も傷がつきにくくなっています。また、屋根材自体にデザイン性があるため、塗装の必要もありません。
3.和瓦
日本で最も一般的かつ親しまれてきた屋根材です。知っていたり、見かけたことのある方も多いのではないでしょうか。
和瓦は通気性を確保した工法を用います。そのため断熱効果が高く、日本の気候に適している屋根材です。また和瓦自体の耐久性が非常に高いため、瓦そのもののメンテナンスがほぼ不要というのも大きなメリットといえます。
4.ガルバリウム鋼板
耐用年数が長く、軽量で安価なため人気となっている屋根材です。鋼板の腐食を防ぐため、亜鉛・アルミ・シリコンを組み合わせた合金構造になっています。
亜鉛は「防食作用(錆を防ぐ効果)」があり、アルミには年月の経過で溶けてしまった亜鉛の穴を埋める「保護作用」があります。この2つの相互作用により、軽くて錆びにくい金属の屋根材となっているのです。
またデザイン性にも優れ、スレート型や瓦型等、様々なデザインに加工できるのもガルバリウム鋼板の特徴です。近年は住宅にも高度なデザイン性が求められるため、自然とガルバリウム鋼板の人気も高まってきています。
ポイント3.葺き替え工事の費用相場はどの程度?
多くの方が気になる「費用」。屋根の葺き替えには、どの程度の費用がかかるのでしょうか。
屋根の葺き替え工事は、一般的に全ての工事を含めると90~160万円程が相場だと言われています。また、屋根自体の葺き替え工事以外にも以下のような工事工程があり、屋根工事以外の費用も含まれます。
- ・シート養生費…作業時、小さなゴミや破片が近隣に飛散しないためのシート設置費用
- ・廃材処理費…既存の屋根材を取り外し、廃材として処理する費用
- ・運送費…屋根材の運送費
- ・現場管理費…現場を管理するための人件費
- ・アスベスト処理費…スレート等でアスベストを含有する場合の処理費用
ポイント4.優良施工業者を選ぶには?
最後に、屋根の葺き替えを依頼する施工業者の選び方についてご紹介いたします。施工業者は数多くあり、有名な住宅メーカーから工務店まで、様々な業者が屋根の葺き替えを受注しています。
しかし、作業が雑な業者や、費用ばかり高額で実際の葺き替えは適当に済まされてしまう、いわゆる「悪徳業者」も少なくありません。
この項目では、そのような悪徳業者に依頼することがないよう、優良施工業者の選び方について詳しくご紹介していきます。
1.直接屋根に登って点検してくれる
「実際の屋根の状況を点検してくれる」業者は非常に重要なポイントです。屋根の葺き替え工事を依頼するのですから、当然屋根に登ってチェックしてくれると思われがちですが、実際には屋根に登らず面積だけを測って見積もりを出してくる業者がいます。
「本当に葺き替えが必要かどうか」は屋根に登ってみないとわかりません。その点においても、良心的かどうかが見えるポイントです。しっかりチェックしてもらい、できれば写真等の画像で説明を受けながら、葺き替え工事が必要かどうか確認しましょう。
2.工事中に職人以外の管理担当が来る
屋根の葺き替え工事は、一般的に7~10日程度かかります。その間、職人以外の管理担当が来てチェックしてくれているかどうかも重要なポイントです。
業者によっては、工事を下請けの職人に任せ、一切現場に来ないこともあります。そうすると、手を抜いてしまう、あるいは雑な工事で済ませてしまう職人も少なからずいるのです。葺き替え工事は住宅の屋根を一新する重要な工事です。管理担当がしっかりチェックしてくれていれば安心できます。
3.工事後に施工写真をもらえる
屋根の工事はきちんと工程を踏まないと正しく葺き替え工事ができません。完成した様子だけではなく、中間の作業工程もチェックできるのが理想的です。
野地板の補修や防水シートの敷設等は、中間の作業工程が記録されていないとわかりません。しっかりと工事がされているかどうかを写真に撮り、工事後に渡してもらえるか事前に確認しておくといいでしょう。
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