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エコキュートは停電時にも使えるの?事前に知っておくべきこと

2021.08.30
コラム


ここ数年に渡り、省エネに優れた給湯器「エコキュート」が多くのお客様に選ばれています。電気代が安い深夜の時間帯にお湯を沸かし、貯湯タンクに保存して使用するエコキュートは、光熱費の節約にもつながります。
しかし、昨今の豪雨や台風による自然災害の被害で、停電が増えてきていることにより「停電になったらエコキュートはどうなるの?」という疑問の声も聞こえてきました。
そこで今回は、停電時にエコキュートは使えるのか、また使えるとしたらどのような役割を果たすのか、さらには復旧時の対処法についてもわかりやすくご紹介いたします。

停電時にエコキュートを使えるのはどんなケース?

エコキュートは停電時に「お湯が利用できるケース」と「お湯が利用できないケース」に分かれます。どのような状態だとエコキュートのお湯が使えるのでしょうか。
それぞれのケース別に詳しくご紹介いたします。

お湯が利用できるケース

エコキュートは基本的に、電気代の安い深夜の時間帯の電気を使ってお湯を沸かしておき、作ったお湯を貯水タンクに貯めておく仕組みです。イメージとしては「電気ポット」に近く、屋外に大きな電気ポットを設置して、お湯を電気で作り置きしていることになります。
そのため、停電する前にお湯が作り置きされていれば、停電したとしてもそのまま使用することが可能です。ただし、お湯を「作る」ことはできないので、給湯のみの機能となります。
また、エコキュートが正常に作動している時は、リモコンで設定している温度のお湯が出てきますが、停電中は温度調整が全くできなくなるため、高温のお湯がそのまま蛇口から出てきて火傷してしまう恐れがあります。停電中はお湯が使えても、温度調整を手動で行う必要があることを覚えておくといいでしょう。

お湯が利用できないケース

上記の「お湯が利用できるケース」で、貯水タンクにお湯があれば使用できることをご紹介しました。利用できないケースはこの逆で、貯水タンクにお湯が貯まっていないと利用できません。
この状況は、お湯を作る深夜に停電があったり、災害時のような停電と断水が同時に起こっている場合、貯湯タンクが空の状態の時に想定されます。

停電時でも活用しよう!エコキュートの非常時における利用法

エコキュートの貯湯タンクにお湯があれば、そのお湯を利用できることをご紹介いたしました。実際の停電時には、お湯がある程度あることで様々なメリットと安定した暮らしが得られます。
この項目では停電時におけるエコキュートのお湯の具体的な使い方についてご紹介いたします。

トイレの排水に利用する

断水が起こっている時に、最も困る生活用水の1つがトイレです。衛生面をできるだけ維持するためにも、定期的にトイレを流すことが必要となります。
ただし、地震等の災害で配水管に破損が生じている場合、トイレを流すと汚水が逆流してくる可能性がありますので、トイレ周辺やタンク周りで不自然な水漏れが起こっていないかどうかを確認してから、トイレの排水として利用するようにして下さい。

湯たんぽ等の暖房機器として活用する

エコキュートの貯湯タンクは高温のお湯を保存しています。特に真冬に停電が発生した場合、エコキュートのお湯が役立つでしょう。大人であれば厚着等で体温を上げられますが、小さな子供や体調を崩している方が身体を暖かく保つには、湯たんぽのような暖房器具が効果的です。
また、お湯が冷めてしまった場合はトイレの排水や手洗い用の水として活用できます。

お風呂に入ることができる

お湯が貯まっていれば、もちろん入浴も可能です。ただし、貯湯タンクのお湯は非常に高温で保存されていますので、そのまま使用することはできません。水道の水を混ぜる、あるいはお湯を冷ますといった温度調整をして使う必要があります。浴槽にお湯を張る、身体や髪を洗う、といったこともできるでしょう。ただし、これらはあくまでも「停電から復旧する目処がついている」ことが前提です。長期化しそうな場合は浴槽に湯を張らずに節約するといった対処法が必要でしょう。
停電が発生するとどうしてもお湯を使うことは難しくなりますが、エコキュートを導入することで災害時の一時的対策にもなります。身体の清潔を維持できるのも、エコキュートの大きなメリットといえるでしょう。

非常用の飲み水として使える機種もある

近年多発する大規模な災害に備えて、飲み水を常備しているというご家庭も多いのではないでしょうか。災害時は一種のパニック状態になることが多くあり、普段簡単に買える飲み水も買えなくなることがあります。このような状況でも、エコキュートがあると役立ちます。エコキュートの機種によっては、煮沸することで非常時用の飲料水として使用することが可能です。
貯湯タンク内のお湯を飲料水として使用できるかどうかは取扱説明書に記載されていますので、確認しておくといいでしょう。
ただし、この対処法はあくまでも「対象機種」だけです。対象外の機種については煮沸しても水質の保証がされていませんので、絶対に飲まないようにして下さい。

停電が復旧したら?エコキュートの対処法

停電時でもエコキュートにお湯が貯まっていればそれを有効活用することで停電時の生活が少し安定します。では、停電が復旧した後はどのような対処が必要なのでしょうか。簡単にご紹介いたします。

配管の凍結がないかどうかを確認する

特に真冬に多いのが、配管の凍結です。保温材が巻かれていない部分の配管は凍結によりお湯が出てこず、破裂してしまう可能性があります。
対処法としては、水や水に近いぬるま湯(10℃~20℃前後)を配管にゆっくりかけることで解凍が進み、お湯が出やすくなります。
それでもお湯が出てこない場合は、他の部分や屋内配管が凍結している可能性がありますので、気温の上昇による自然解凍を待った方がいいでしょう。

リモコンの現在時刻・エラー表示もチェック

機種にもよりますが、4時間以上停電した場合、リモコンの現在時刻がリセットされます。時刻設定が誤っていると電気料金が高い時間帯に給湯を始める可能性があるので、必ず現在時刻に合わせて下さい。
合わせてエラー表示や各種設定が初期化されていないかどうかの確認もしておくと安心して使えます。

今後、増える災害や停電に対する対策が必要です

昨今、気候の大幅な変動が大きな話題になっています。毎年夏になると続く豪雨や台風等の自然災害は、ライフラインを簡単に途絶させるだけの力を持つ脅威ともなり得ます。
このことから、これからはご家庭で使用する電気を「電力会社から購入する」だけではなく「自給自足もできる」体制にシフトしていく必要があると言われています。
例えば、太陽光発電や家庭用蓄電池を導入し、電気を「貯める」「作る」仕組みを作っておけば、万が一大規模災害等で停電してもある程度電気を使い続けることができます。日々の生活に、電気は欠かせないライフラインです。
エコキュートはそのような災害対策としての役割も果たしてくれます。今後どんどんと普及していくでしょう。ぜひこの機会に、災害対策とエコキュートの導入をご検討下さい。

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