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外壁塗装で高耐久塗料を使用する際の注意点。ペンキだけ長く使えても意味がない!

2020.10.15
コラム

塗装のイメージ
近年「15年もつ塗料」「1回塗れば20年は塗り替え不要」といった高耐久塗料(ペンキ)が続々と出てきています。ただし、この性能は「ただ塗るだけ」では生かされない可能性があるのです。
今回は家の塗装の必要性から、外壁塗装で高耐久塗料を使用する際のチェックポイント等、広い観点からご紹介していきます。ぜひ最後までご一読下さい。

家の塗装は何故必要なの?耐用年数はどのくらい?

住まいの建材は基本的に「水」に弱い

住まいに使用されている屋根材や外壁に使われているサイディング、モルタルの主成分は「セメント」です。セメントは水分に弱い素材ですので、素材本来の耐用年数を維持するためには雨水との接触を避けて屋根や外壁の劣化を防ぐ「塗膜」が必要になります。この塗膜を「塗装」と呼び、3mm程度の厚さで塗って建材を守る役目を果たしているのです。

塗装は建材の耐用年数前に必要となる場合も

塗装と同じく建物にも耐用年数が存在しますが、こちらは国税庁が発表する建築材ごとの寿命を示します。たとえば、木造住宅の耐用年数は22年、鉄筋コンクリート住宅の耐用年数は47年と示されています。耐用年数に達する倒壊するわけではありませんが「減価償却資産が利用に耐える年数」を示しているものです。
この耐用年数は、塗装にも大きく関係します。耐用年数は建物を守る耐久性を維持できるであろうと予測される年数ですので、建材の耐用年数を維持するためにも塗装が必要になります。
耐用年数の短い塗料で頻繁に塗り替えるか、耐用年数の長い塗料で塗り替えを減らすかはお住まいの状況によります。決して、「耐用年数の高い塗料=全ての住居に適している」わけではありません。

実はたくさんあります!塗料の「種類」を解説

1.アクリル塗料…耐用年数5~8年程度

非常に安価ですが、耐用年数が短いため塗り替えに使用されることはほとんどありません。
しかし全く使用されていないわけではなく、新築時は構造木材の動きからヒビ割れを起こしやすいため、アクリル塗料が使用されることがあります。

2.ウレタン塗料…耐用年数7~10年程度

耐用年数が7~10年程度でメンテナンスサイクルが短くなるため、あまり使用されていません。
メリットとしては柔軟性と密着性に優れています。頻繁にお住まいのカラーチェンジをしたいというご希望の方はウレタン塗料がお勧めです。

3.シリコン塗料(アクリルシリコン)…耐用年数10~13年程度

現在の主流塗料です。耐用年数が10~13年と長く、気候の変化に対する耐性(耐候性)に優れていながら比較的リーズナブルな価格です。バランスの良さが特徴となっています。

4.ラジカル制御型塗料…耐用年数12~15年程度

塗料に含まれている顔料が外壁の表面にチョークの粉のようになって出てきてしまう「チョーキング現象」の原因になるラジカルの発生を抑えるために、高耐候酸化チタンと光安定剤を取り入れた塗料です。耐候性はシリコン塗料以上といわれていて、今後期待されている塗料です。

5.ピュアアクリル塗料…耐用年数15~20年程度

耐久性の高いアクリル樹脂を使うことで、耐久性・弾性・耐候性・防水性・遮熱性を持つ塗料です。
モルタル外壁に発生するヒビ割れも抑えられ、住まいの長期塗料として使われます。

6.フッ素塗料…耐用年数15~20年程度

蛍石と呼ばれる珍しい石を原料にした樹脂塗料です。紫外線や酸性雨に強く汚れがつきにくい等、あらゆる面で優れている点があります。他の塗料より硬いので塗装時に注意点がありますが、15~20年程度の長い耐用年数で塗り替え回数を減らせます。
塗料の密着性が悪く、塗り替えが難しいといわれていますが、適切な下塗り塗料を使用すれば問題ありません。

7.光触媒塗料…耐用年数15~20年程度

植物の「光合成」と同じ作用を起こす塗料です。白色顔料の原料である酸化チタンが太陽光を吸収することで活性酸素を発生させ、外壁に付着した汚れを分解・消臭・無害化します。
また、紫外線が当たることで分解して水と親和し、分解した雨水で洗い流す「セルフクリーニング機能」を持ちます。
耐用年数も長いのですが、価格が非常に高く取り扱いも難しい為、光触媒塗料の特徴を熟知した業者へ依頼する必要があります。

8.無機塗料…耐用年数15~25年程度

紫外線で劣化しないセラミック等の無機物を原料にした塗料です。非常に高い耐候性と不燃性を持ち、苔や藻が発生しにくい特徴を持っています。

塗装工事で注意しなければならない外壁の構造がある?!詳しく解説

2000年4月前と後で別れる外壁の「工法」でトラブルが起きている

2000年4月に外壁の標準工法として「外壁通気工法」が取り入れられました。この工法は防水シートとサイディングの間に「通気胴縁(つうきどうぶち)」と呼ばれる木材を挟み、空気が通る隙間を確保した工法です。水分が逃げるため、中の大事な柱等が劣化しにくい他にも、空気の層ができるため断熱効果が高まる、というメリットがあります。
2000年4月前までは、この工法ではなく「直貼り工法」という工法が主流でした。これは外壁の防水シートの上にサイディングボードを直接貼り付けるものです。
この直貼り工法を用いたサイディングは表面の膨れや剥がれが起きる可能性があり、塗装だけではカバーしきれないことがあります。
しかし、これを見極めて張り替えと再塗装のどちらがいいのか判断できる業者は少なく、高耐久塗料だけを勧められて結局張り替えになってしまった…というトラブルが年々増えてきています。

高耐久塗料「だけ」では意味がない…その理由は?

外壁塗装は塗料を塗る作業だけではありません。「シーリング(コーキング)」と呼ばれる工事も、欠かせない作業の1つです。
シーリングはシーリング材(コーキング材)と呼ばれる弾力のある樹脂を使った工事のことで、お風呂や洗面所の「ゴムパッキン」を思い浮かべるとわかりやすいかもしれません。
このシーリング材には「等級」があり、安価なものだと7~8年程度で劣化してしまいます。シーリングが劣化して破損してしまうと雨漏りの原因になり、シロアリの格好の住み処となります。最悪、外壁の脱落につながってしまうのです。
せっかく15年以上もつ高耐久塗料を塗っても、シーリングがその半分でダメになってしまっては何の意味もありません。
高耐久塗料には高耐久シーリング材対となってなければならないのです。

適切な塗装工事をするためのチェックポイント」

チェック1.自宅の外壁が「直貼り工法かどうか」確かめる

直貼り工法は内側の工法ですが、外側からでも確認できます。
サイディングの一番下にある金属の部材に「水切り板金」と呼ばれる金属の部材があります。その部材とサイディングの隙間にカードや物差しを差し込んで、奥行きがあるかどうかチェックしましょう。
奥行きが1~1.5cm程度しかなかった場合、直貼りの可能性があります。2cm以上あったり、指が入るぐらいの隙間があれば、通気工法となっています。

チェック2.シーリング材の「劣化進行度」をチェックする

シーリング材は元々弾力があり、建物の動きに合わせて伸び縮みしながら隙間から雨が建物内に侵入するのを防いでいます。劣化の状態が中度にまで進むと亀裂が見え、剥がれや隙間が出てきます。劣化が進んでしまうとシーリング材が剥離し、元々入っていた裏当て材が見えてしまいます。
シーリング材が劣化していた場合は、塗装よりも先に直す必要があります。適切な方法を専門業者と相談し、雨漏り等のトラブルになる前に対処しましょう。

まとめ:高耐久塗料を最大限行かすための「下地」を知ろう

塗装剤の性能や耐用年数を見てしまうと、「とりあえず塗っておけば安心なのかな」と思ってしまいがちです。しかし、複数の「下地」があってこそ、高耐久塗料の本領が発揮されます。
そのためには、入念な調査と下準備が必要です。表面上の情報に頼らず、外壁そのものをチェックしながら、高耐久塗料を使うかどうかを検討していきましょう。

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