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エコキュートのメンテナンス方法は?こまめな点検と清掃の重要性について
光熱費の節約や省エネに効果的とされているエコキュートは、近年多くの方に好評を得ている給湯機器です。ただし、点検や清掃が必須ともいえるものばかりなのです。
今回はエコキュートの点検や清掃について、なぜ必要なのか?という疑問や、点検・清掃の方法まで詳しくご紹介いたします。
目次
なぜこまめな点検や清掃が必要なの?
エコキュートの故障を防げる
エコキュートは給湯機器です。10年~20年もの間給湯器として使用できるとされているものの、できるだけ新品の状態を維持するためには、相応の点検や清掃が必要となります。
これはスマートフォンの修理や車の点検と同じと考えるとわかりやすくなります。これを怠ってしまうと、他の機器と同じくエコキュートも故障しやすくなり、寿命も短くなってしまいます。
また、エコキュートを買い換えると、約30万円~70万円の費用がかかります。その費用と日頃の点検や清掃、メンテナンス等の「手間のバランス」を上手く取っていくことが重要といえるでしょう。
浴槽のお湯が汚れやすくなる
エコキュートは「給湯タンク」と呼ばれるタンクの中にお湯を貯めておく仕組みです。そのため、タンクをはじめとしたいくつかの部品清掃を行わないと、衛生面に問題が出てきてしまいます。
特に多くの方が気になってくるのは、浴槽のお湯の汚れです。掃除を定期的に行っていないと、湯垢のようなものがお湯と同時に出てくる、ごみが浮いてくる等の問題が出てきます。
お湯を清潔に保つためにも、清掃や点検は不可欠なのです。
電気代や水道代が必要以上にかかる
清掃や点検を怠ると、エコキュートが正常に稼働しなくなってきます。必然的に、必要以上の電気代や水道代がかかってしまうことになるのです。
例えば、浴槽フィルターが詰まっているとお湯の交換が上手くいかず、必要以上のエネルギーを使うことになります。
点検や清掃をこまめに行うことによって、エコキュートを効率よく稼働させる「稼働効率」の維持にもつながります。少しの手間が光熱費や水道代の節約になることも覚えておいて下さいね。
これをやっておけばOK!エコキュートの点検・清掃方法
浴槽フィルターを掃除する
週に一度程度を目安に行いましょう。エコキュートの清掃では、最も回数が多いものとなります。
特に浴槽に使うお湯の水垢は溜まりやすく、放っておくと目詰まりの原因となります。目詰まりを起こすと浴槽にお湯が張れず、エラーや故障の原因になるので注意が必要です。
方法は以下の手順で行います。
- 1.取扱説明書に従い、浴槽フィルターを取り外す
- 2.フィルター全体を水洗いして水垢を落とす
- 3.白い固まりが多くこびりついている場合は洗浄剤を使って落とす
- 4.元の場所に設置する
水洗いする、洗浄剤を使って水垢を落とす際には、使い古した歯ブラシ等が便利に使えます。数本ストックしておくと役立つのでお勧めです。
風呂配管を掃除する
エコキュートの貯湯タンクと浴槽の間にある「風呂配管」も掃除しておいた方がキレイなお湯を浴槽に張れます。最近のエコキュートには配管の自動洗浄機能が付属していますが、ない場合には手動で洗浄ボタンを押す習慣を身につけておきましょう。
しかし、洗浄機能だけでは汚れは取りきれません。半年に一度程度を目安にして、配管用の洗浄剤を使って汚れを落としておきましょう。
方法は以下の手順で行います。
- 1.浴槽に水を貯め、洗浄剤を投入する(硫黄・酸・アルカリを含んだ洗浄剤は使用しない)
- 2.「洗浄」ボタンを押し、1時間程度洗浄水を配管の中で循環させる
- 3.新しい水に入れ替え、すすぎのため30分ほど配管の中を循環させる
- 4.水を捨て、浴槽内を清掃する
洗浄剤はできるだけ「酸素系」を使いましょう。皮脂汚れを浮かせて取り除き、しっかりキレイにしてくれます。また、除菌効果もあり便利です。
この洗浄方法は一般的なもので、エコキュートの製品や機種によって異なる場合があります。掃除する前に必ず取扱説明書や注意事項に目を通してから操作するようにして下さい。
タンク内の水抜きをする
エコキュートの清掃では最も需要だとされる部分です。貯湯タンク内の汚れを取り除くため、定期的な「水抜き」がどのメーカーでも推奨されています。これは、水道水に含まれている不純物がタンクの汚れの原因となるためです。
水道水には様々な成分が含まれています。殺菌のために投入されている塩素を始めとした化学成分の他にも、川の水に入っているミネラル成分も混入しています。これらの成分は水がお湯になる時に分離し、不純物としてタンクの底に蓄積していきます。この不純物を取り除くのが、水抜きの目的です。
方法は以下の手順で行います。
- 1.漏電遮断機をオフにする
- 2.「給水配管専用止水栓」を閉じ、逃し弁レバーを解放する
- 3.排水栓を開き、2分以上排水する
- 4.排水が終わったら逃し弁レバーを閉じ、漏電遮断機を音にする
- 5.お湯が正常に出てくるのを確認する
この作業は、年に2~3回を目処にやっておくといいでしょう。ただし、真冬に水抜きするのは大変ですので、冬が来る前に1度、春になってからもう1度、といったペースがお勧めです。
年に2度ほど水抜きをしておけば酷い汚れにはなりませんが、何度水抜きをしても汚れたお湯が出てくる場合には何か他に原因があるかもしれません。点検を兼ねて専門の業者に依頼してみましょう。
最後に「エコキュートの大事な箇所」を点検しておこう
逃し弁
逃し弁は、お湯の沸き上げをしたときに発生する膨張水を排出するものです。逃し弁の操作窓を開け、レバーがきちんと動くかを確認しておきます。同時に、レバーを動かした際に排水口から水がしっかり出るかもチェックしておきましょう。次にレバーを戻し、操作窓を閉じた際に排水口から流れる水が止まるかどうかも確認します。
漏電遮断機
漏電が起きた時に電気を遮断する非常に大事な部分です。この漏電遮断機が正常に作動するかどうかも確認しておきましょう。具体的には、操作窓を開けてその中にある「テストボタン」を押します。
「ON」になっているスイッチが「OFF」に切り替われば正常に作動している、ということになります。
必ずスイッチをONに戻してから操作窓を閉じましょう。
配管の点検
冬が来る前に1度行っておいて欲しいのが、配管の点検です。水漏れがあったり、保温材が破損していると冬場の「配管凍結」につながります。配管の凍結はエコキュートが故障する大きな原因の1つです。
必ず目で見て確認し、異常がないかどうかをチェックしておきましょう。もし異常を見つけた時には、できるだけ早く専門業者への相談をお勧めします。
まとめ:エコキュートの清掃・点検はこまめにやっておこう
エコキュートは長く愛用できる機械です。近年はできるだけメンテナンスや点検の手間を省こうと、ある程度は自動的にメンテナンスを行う仕組みになってきています。
しかし、新品に近い性能を維持しながら長期間使っていきたいのであれば、やはり人の手による清掃や点検は欠かせません。
今回ご紹介した清掃や点検を行うだけでも、エコキュートの寿命は飛躍的に延びていくでしょう。
また、エコキュートの点でご不明な点がございましたら、ぜひ住まいるドクターにご相談下さい!
エコキュートのことであれば、どんなことにでも迅速かつ丁寧に対応いたします。ぜひ、ご検討下さいませ。