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広く普及してきたエコキュートのメリットとデメリットをここでおさらい!

2020.08.18
エコキュート


光熱費の節約になり、環境にも優しい給湯器「エコキュート」は、近年広く普及してきています。「我が家もそろそろ導入してみようかな」とご検討されている方も多いのではないでしょうか。
そこで、今回はエコキュートの「選び方」から「メリット・デメリット」までを幅広くご紹介していきます。これから導入を検討される方や既に導入された方も含め、ぜひ「エコキュートを見直す」気持ちで目を通してみて下さいね。

おさらい1.エコキュートの「種類」を選ぶ

エコキュートは電気設備のため、使用する地域によって使えるものが異なります。一般的には以下の3つに分類されます。

・一般地用
最低気温が-10℃を下回らない地域で利用

・寒冷地用
最低気温が-25℃を下回らない地域で利用

・塩害地用
海に面していて、潮風の当たる地域で利用
(海岸から300m以内なら「対重塩害仕様」、1km以内なら「対塩害仕様」を選ぶことが推奨されています)

おさらい2.「湯量」と「家族人数」でサイズを選ぶ

種類がわかったら、次に調べるのは「タンクの大きさ」です。
以下の表は、家族人数やお湯の使用量の目安に対応したタンク容量が記載されています。
ちなみに、少し大きいサイズのものを購入したからといって、電気代に大きな差が出ることはありません。
家族人数は「1~2人多め」に、タンク容量は「1つ上の大きさ」を選んでおくと、暮らしに余裕を持ってエコキュートが使えるようになります。

エコキュートの「機能」で絞り込む

最後にエコキュートの機能選びになります。エコキュートの機能は「給湯機能」の他にも、各メーカーによって異なる「便利機能」があります。
まずは給湯機能から見ていきましょう。

給湯機能

・フルオートタイプ
ボタン1つでお湯張りから保温、足し湯、追い焚きといった機能を自動で行ってくれます。

・セミオートタイプ(オートタイプ)
お湯張りや足し湯等の機能はありますが、フルオートタイプに比べると機能の数が減ります。
その分価格がリーズナブルで、フルオートタイプと共に多く選ばれています。

・給湯専用タイプ
蛇口から給湯するシンプルな給湯スタイルです。価格の安さはもちろん、設置の簡単さもメリットとなっています。

便利機能について

エコキュート機能に付属している様々な便利機能は、メーカーによって異なります。
パナソニックを例にすると…
・使える湯量や使った湯量が一目で確認できる「お湯使用量」
・日々の使用湯量を学習し、最適なお湯張りを設定する「おすすめモード」
・お風呂のお湯を抜く度に10Lのお湯をお風呂の配管に流し、洗い流す「自動配管洗浄」
・2箇所同時に違う温度のお湯が使える「ダブル湯温コントロール」
等、非常に多彩です。
「ライフスタイルに合った便利機能はどれなのか」でメーカーを選ぶことも、長く愛用するためのポイントとなります。

節約&省エネ力抜群!エコキュートのメリット

最新のシステムを備えた電気給湯器であるエコキュートは、省エネの他にもメリットがたくさんあります。その主たるものを詳しくご紹介していきます。

メリット1.光熱費が安くなる

エコキュートは、一般的なガス給湯器と比較して省エネ設計になっているため、光熱費を安く抑えることができます。近年エコキュートを導入している方の多くが、この「光熱費削減」のためだといわれているほどです。
電気量を抑えた上でお湯を沸かす機能があり、電気温水器やガス給湯器と比較しても省エネ効果が高くなっています。節約を重要視している家庭にはエコキュートがお勧めです。

メリット2.災害などの非常時に、タンクの水が使える

夜間の安い電力を使ってお湯をタンクに溜め、翌日にお湯を使うのがエコキュートの基本的なシステムです。そのため、タンクにお湯が溜まっていれば、断水時や停電時、災害時にも水やお湯を使用できます。
停電が起こった場合でも、シャワーや蛇口からお湯を利用できるのは便利ですよね。
飲み水としては使えませんが、身体や顔を洗ったり、トイレの水を流す時にも使えます。様々な生活シーンで活用できるでしょう。

環境に優しい

エコキュートは、お湯を沸かす際「ヒートポンプ」と呼ばれるシステムを使っています。このシステムは太陽光や風力、地熱といった通称「再生可能エネルギー」を使っているシステムであり、地球環境に優しい設計になっています。
特に近年は、エネルギーの自給率向上が大きな課題であり、国内でエネルギーを生成してエネルギー消費量を抑えるシステムは国からも推奨されています。エコキュートの「環境に優しい」機能を上手に活用していきたいですね。

エコキュートのデメリット

エコキュートはメリットだけではなく、デメリットももちろんあります。こちらもしっかりご紹介していきますので、上記のメリットと見比べながらエコキュートを選ぶ参考にしてみて下さい。

デメリット1.設備費用が高く、少人数世帯には不向き

ガス給湯器と比べると設備や構造が複雑で、価格も高いのがエコキュートのデメリットです。使用を続ければ続けるほど節約効果を得られますが、ライフスタイルや世帯人数によってはエコキュートの最大のメリットである「光熱費削減」にならない可能性があります。
全てをエコキュートにすれば解決!ということではなく、ガス給湯器のままの方が光熱費の負担軽減になることもある、と覚えておくと便利です。
また、エコキュートの初期費用は他と比べて割高です。使い続けてしっかりと初期費用が回収できる=「元が取れるか」どうかをよく検討する必要があります。

定期的なメンテナンスが必要

エコキュートは電気設備であるため、それぞれのパーツを掃除する必要があります。主なものとしては、タンクの内部や漏電遮断機、排水配管の故障や水漏れのチェックなどです。
これらのメンテナンスや掃除、パーツの故障チェックは半年に1度は行っておく必要があります。場合によっては専門業者に依頼することもあり、時間とお金がかかる部分といえます。

敷地内にエコキュートを設置できる場所が必要

エコキュートの設備である「ヒートポンプユニット」と「貯水タンク」は家の外に設置する必要があります。特にお湯を溜めるタンクは、ガス給湯器と比較するとより広い設置スペースを確保しなければなりません。
一般的なサイズの他にもスリムタイプや薄型タイプ等様々な商品が販売されていますので、どの程度のスペースを確保できるかを調べた後で購入するようにするといいでしょう。

まとめ:エコキュートのメリット・デメリットを理解した上で購入しよう

エコキュートは確かに省エネ+節約に繋がる要素を多く持っていますが、その要素が全ての家庭に当てはまるわけではありません。ライフスタイルや世帯人数、お湯の使い方によって大きく変わってきます。
まずはご自身やご家族の暮らしを見直し、どんなエコキュートが適しているかを調べてみることをお勧めします。
また、エコキュートを導入することで本当に光熱費の節約になるのか、詳しい試算が必要になるかもしれません。その時には、ご自身で納得するまで調べる他にも「プロの手を借りる」という手段を検討してみて下さい。
エコキュートを導入する際、また導入後も積極的にプロの力を借りることで、より一層エコキュートの活用に繋げることができるでしょう。
ぜひ、エコキュートを導入したいと考えた時には専門家の知識を借りてみて下さい。適切な助言を得ることで、さらなるメリットが見つかるかもしれません。
エコキュートに関するご相談は住まいるドクターにご連絡ください。

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