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5分で分かる!エコキュートの仕組みと特徴

2020.06.04
エコキュート

皆様はエコキュートと聞いてどのようなイメージを思い浮かべるでしょうか?

「お得だっていうのは聞いたことがあるけど・・・」「導入にお金がかかりそう」というように様々なイメージをお持ちだと思いますし、中には名前は知っていても実際にどのようなものかはっきり分かっていないという方も少なくないと思います。

今回は近年一般家庭にも需要が高くなっているこの「エコキュート」について、基本的な仕組みと特徴をご紹介します。

そもそもエコキュートって?

エコキュートとは、ヒートポンプ技術でお湯を沸かすエコ給湯器(給湯システム)です。
マンションや一般家庭に普及している「ガス給湯器」はガスをエネルギーにしてお湯を沸かしていますが、エコキュートは電気をエネルギーにしてお湯を沸かす「電気給湯器」となります。

電気代の安い深夜電力を使い、夜間の間に沸かしてタンクに貯めたお湯を使用します。少ない電気でお湯を沸かすことができるので、ガス給湯器よりも効率的に、安くお湯が使えるのが魅力です。

エコキュートの仕組み

エコキュートは主にヒートポンプユニットと貯湯タンクから構成されます。
貯湯タンクに入っている水をヒートポンプユニットで熱してお湯にし、そのお湯を再び貯湯タンクに戻して使用するのが、エコキュート内の簡単な動きです。
次はそれぞれの仕組みについて解説していきます。

ヒートポンプユニット

エコキュートは正式名称「自然冷媒ヒートポンプ給湯機」といいます。そしてその名の通り、エコキュートではヒートポンプ技術を活用してお湯を沸かします。
ヒートポンプユニットの役割は、その電気のエネルギーと空気のエネルギーを使って水をお湯に変えていくことです。

電気エネルギーで周囲の空気の熱をヒートポンプユニットに集めて圧縮し、より高温にして水を暖めてお湯にしていく仕組みとなります。
ここで沸かしたお湯は貯湯ユニットに設定した温度で貯められていき、1日分のお湯が出来上がります。

電気のエネルギーと空気の熱を利用してお湯を沸かす、つまりガスを一切使わないでお湯が沸かせるため、光熱費の節約にもつながるのです。

貯湯ユニット

貯湯ユニットは下部には水が、上部にはヒートポンプユニットで作られたお湯が貯めてあります。
お湯が使われると、使った分だけ貯湯ユニット下部から給水が行われるため、タンク内は常に水道水とお湯でいっぱいになっているのです。

エコキュートを使っていると「お湯切れ」となることが稀にありますが、これはタンク内が空になっているわけではありません。蓄えていたお湯を全て使い切ってしまい、タンク内が水だけで満たされている状態となります。

タンクの容量は大体のメーカーで4つに分けられているので、家族構成やお湯を使う頻度を考慮して選ぶ必要があります。

エコキュートの特徴

エコキュートには、人にも地球にも嬉しい特徴が多くあります。
ここでは「導入の決め手となった」との声が多いエコキュートの代表的な特徴をいくつかご紹介したいと思います。

環境に優しい

エコキュートはヒートポンプ技術により空気の熱でお湯を作り出すため、二酸化炭素が発生しません。
そのため、地球温暖化への影響も少なく、環境に優しい給湯機と言えます。

光熱費がお得!

エコキュートは電気温水器と比べ、少ないエネルギーでお湯を沸かすことが出来ます。その効率の差は最大3倍にもなるとされています。
また電気料金の安い深夜にお湯を沸かすことで、電気代の節約も可能です。
もちろんガス代はかかりませんから、光熱費をシンプルに分かりやすくできることも注目されています。

非常時の生活用水にも

貯湯式のため、非常災害時や断水時にタンク内のお湯を生活用水として使えます。(※飲料としては適しません)
電力が無くてもお湯や水を取り出せるようになっていることが多いので、万が一の備えとしても大活躍してくれるのです。

メーカーによって異なるエコキュートの特徴

エコキュートは2001年に発売されて以来、各メーカーから発売されています。
それぞれ差別化を図るために、メーカーによって特徴が異なるエコキュートが製造・販売されていますので、エコキュートを選ぶときは導入目的に合わせたメーカーのエコキュートを選ぶことをおすすめします。

パナソニック

エコキュートシェア率No1のパナソニックは、幅広いタイプのエコキュートを製造・販売しています。
タイプ展開が広いことで求めていた機能を見つけやすいこと、業界トップクラスの省エネ性能を実現していることから、揺るぎない人気があるメーカーと言えるでしょう。

「エコナビ」で高い省エネ性能を実現

パナソニックのエコキュートはどのタイプも高い省エネ性能を誇っていますが、「エコナビ」機能が搭載されているエコキュートは更に高い省エネ性能を実現しています。
この機能ではセンサーが人の入退室を検知し、人が入ってきたときに設定温度まで加熱を始めます。
通常のエコキュートでは常に設定温度になるように自動保温が行われていますが、エコナビは人を検知したときのみ加熱を行うため、自動保温に使われるエネルギー消費を抑えることができるのです。

また、湯温学習制御によりお湯の冷め方が学習されます。結果、湯温チェックの回数を減らし、さらなる省エネ性の向上を実現しています。

三菱電機

パナソニックに次いで人気が高いのが三菱電機のエコキュートです。快適機能や便利機能が豊富に備わったタイプや、余分な機能を省いて安くエコキュートを初めたいという方に向けたシンプルでリーズナブルなタイプも用意しています。

忙しい主婦に大人気!「バブルお掃除機能」

「この機能があったから三菱電機のエコキュートを選んだ」という声さえ多い大人気機能が、この「バブルお掃除機能」です。入浴後に浴槽の栓を抜くだけで、洗浄効果の高い約0.1ミリのマイクロバブルがお風呂の配管を自動洗浄してくれます。

洗浄剤も不要、マイクロバブルの力により汚れの付着を防止する効果もあり、という嬉しい効果が揃った機能と言えるでしょう。毎日の掃除が自動で行われることから、忙しい主婦の方から絶大な支持を得ている機能です。

コロナ

世界で初めてエコキュートを発売したメーカーで、エコキュートを発売した翌年には省エネ大賞の経済産業大臣賞も授与されています。
業界トップクラスの保温効率により、高い省エネ性能を備えたタイプを多く揃えているのが特徴です。

「ES制御」による高い省エネ性能

コロナのエコキュートは、ES制御(エネルギーセーブ制御)により、年間給湯保温効率4.0の高い数値を達成しています。
お湯を作る、貯める、使うといった全ての工程の技術を融合し、高効率を実現。これはコロナだけの高効率な省エネ技術となります。

日立アプライアンス

日立のエコキュートは独自の技術により、そのまま飲用や料理に使用できる給湯を行っているのが特徴です。
特に初めてエコキュートを取り付けるという方からの人気が高い傾向にあります。

シャワーの勢いが衰えない「ナイアガラ出湯」

通常のエコキュートではタンクの強度を保つため、水道水の給水圧力が減圧されています。そのためシャワーの勢いも弱くなりがちです。
しかし、日立のエコキュートには「ナイアガラ出湯」と呼ばれる機能が搭載されています。
これはタンクを介さずに水道水をお湯にする「水道直圧給湯」方式を採用しており、水道の給水とほぼ同じ圧力で給湯ができるのです。
勢いのあるシャワーが浴びられるということで、これを目当てに日立のエコキュートを選択する方も少なくありません。

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