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今さらきけない?自宅に合ったエコキュートの選び方
エコキュートには様々な「選ぶポイント」があります。サイズやタンク容量、フルオートタイプやセミオートタイプ等、購入・交換時にしっかり選ばないと湯切れを起こしてしまったり、お湯を沸かす時間が多すぎてかえって電気代が高くなってしまう可能性があります。
近年は燃料費の高騰により電気代も高くなってきていますので、できるだけ適切なものを選び、電気代も上手く節約していきたいですね。
そこで、今回は「今さら聞けない」エコキュートの選び方をいろはの「い」から詳しくご紹介します。
目次
最初に選ぶ、エコキュートの「種類」とは?
まずは、エコキュートの「種類」から選ぶ必要があります。というのも、ご自身のお住まいの地域が「塩害地域」や「寒冷地」かどうかを確認し、該当する場合には地域専用の仕様になっているものを選ぶ必要があるためです。
地域に該当する場合には、必ず仕様に合ったエコキュートを選ぶようにしましょう。
以下に、塩害地域仕様や寒冷地仕様を選ぶ際の基準についてご紹介いたします。
耐塩害地域仕様
塩害仕様の場合、各メーカーは「日本冷凍空調工業会標準規格」に基づく必要があります。
塩害地域では潮風でも錆びないよう防錆処置を施したエコキュートを設置しなければならず、このようなエコキュートを「耐塩害地域仕様」「耐重塩害仕様」と呼びます。また、塩害地域でも「潮風が直接当たるか当たらないか」でさらに基準が異なってきますので注意して下さい。
詳細については以下の通りです。
瀬戸内海等の内海では、自宅から海が300m未満の距離なら耐塩害仕様、300m以上なら標準規格のものとなります。外海が300m未満の場合はより強い塩害対策が施された「耐重塩害仕様」のエコキュートが必要となります。
直接潮風が当たる場合は、海から500mまでの距離が「耐重塩害仕様」、1km以上の場合は「塩害仕様」となります。実際にはかなり詳細に仕様の設定がされていますので、ご自身のお住まいの地域がどれに該当するかは、販売店や専門業者に相談されることをお勧めいたします。
寒冷地仕様
北海道や北陸、東北地方等、最低気温が-10℃以下になる地域を「寒冷地」と設定し、寒冷地専用のエコキュートがあります。-25℃程度の外気温に対応しているエコキュートで、雪が入らないためのパーツや、台の上に載せることで積雪対策を行うこともあります。
エコキュートの「容量」を選んでいこう
エコキュートの「容量」は、最も慎重に選びたいポイントです。湯切れを起こさないためにも、人数やライフスタイルを考慮しながら慎重に選ぶ必要があります。
ここでは、エコキュートの容量の種類や注意点、選び方等について詳しくご紹介いたします。
エコキュートのサイズ・容量について
エコキュートのサイズは「タンク容量」でほとんどが決まります。主なタンク容量と使用想定人数は以下の通りです。
・3~5人家族…360~370L
・4~6人家族…460L
ご紹介した使用想定人数とタンク容量はあくまでも参考ですので、ご家庭のライフスタイルに合ったサイズやタンク容量を選ぶようにしましょう。
容量=実際に使える湯量ではないことに注意
エコキュートのカタログでタンク容量を見ると「ちょっと少ないのでは…」と感じる方もいらっしゃるようです。浴槽のお湯は平均的に120~200Lのお湯が必要となるため、お湯不足になるのではと不安に思うかもしれません。
しかし、実は貯湯タンクの容量と実際に使える湯量は異なります。
タンク内の温度や給湯温度によって変わりますが、370Lの貯湯タンクを持つエコキュートの場合、約750Lのお湯が使える計算となります。
というのも、貯湯タンクに入っているお湯は60℃~90℃という高温のお湯で、そのまま使うのではなく、水道水と混ぜた上で適温してから給湯する仕組みになっています。
40℃前後の適温のお湯を使用するには、ほぼ同等量の水道水が必要となり、結果的には記載タンク量の倍程度はお湯が使えることになるのです。
「タンク容量の倍のお湯が使える」という認識を持ってエコキュートを選ぶと、適切なタンク量を選べるようになります。
ライフスタイルも考慮しながら選ぶことが大切
貯湯タンク内にあるお湯を全て使い切ってしまうと「湯切れ」という状態になり、お湯を出すまでかなり時間がかかってしまいます。湯切れを起こさないためには、上記でご紹介した貯湯タンクのサイズ選びが非常に重要となります。
例えば、スポーツを趣味に持っており、ご自宅でお風呂を使う機会が1日の間に複数回ある方、出勤する前の朝と帰ってきてからの夜の2回シャワーを使う習慣があるご家庭等は、人数の設定を1人分増やして計算すると、湯切れのリスクが少なくなり安心です。
人数はもちろんですが、ご家庭のライフスタイルも合わせて考慮し、エコキュートを選ぶことが大切です。
給湯タイプはどれを選ぶ?詳しく解説!
エコキュートには「給湯タイプ」があります。具体的には「フルオートタイプ」「オート・セミオートタイプ」「給湯専用タイプ」の3つです。
それぞれの特徴について、詳しくご紹介いたします。
フルオートタイプ
フルオートタイプは「湯張り」「たし湯」「保温」といった機能を自動でできるタイプです。リモコンのボタン1つでエコキュートのあらゆる機能が利用でき、利便性が高い他にも、オプション機能を追加することで、快適な入浴時間を楽しめます。
フルオートタイプのエコキュートは浴槽の中に循環口があり、浴槽の横からお湯が出てくるタイプがほとんどです。
最大限にエコキュートを使いたい場合には、フルオートタイプがお勧めとなります。
オート・セミオートタイプ
オート・セミオートタイプのエコキュートはフルオートタイプと比べると「湯張り」のみが自動となっています。追いだき機能や自動たし湯、自動保温といった機能は付いていません。
たし湯や保温をしたい時には、リモコンからの操作が必要となります。湯温を上げたい場合は、追いだきの他にも「高温さし湯(高温差し湯)」という機能がありますので、お湯の状況によって使い分けるといいでしょう。
お湯が出てくる場所は、フルオートタイプと同じく浴槽の側面からお湯が出てきます。近年は浴槽自体に保温機能のある「魔法瓶浴槽」等がありますので、ある程度湯温が下がっても他でカバーできる、ご自身でお風呂のお湯をコントロールしたいという方は、こちらのタイプを選ぶと初期費用も抑えられます。
給湯専用タイプ
お湯張りも手動で、浴槽の上に蛇口がついているタイプは給湯専用タイプのエコキュートです。蛇口はご自身で開け閉めする必要がありますが、お湯張りの状況等をリモコンが教えてくれる機能が付いているものが多くあります。
保温・追いだき等の機能はないものの最も低価格なため、導入しやすいメリットがあります。配管工事もフルオートタイプ、オート・セミオートタイプよりも少ないため、本体代だけではなく工事費も安く済ませられるのがメリットです。
「設置場所」がどの程度確保できるかも調べておこう
最後に「設置場所」のチェックもしておきましょう。最もベーシックなタイプである「角型タイプ」は種類が豊富ですが、設置スペースは広めに確保する必要があります。
スペースの確保が難しい場合は、薄型の「省スペース型」というタイプがありますので、そちらを検討しましょう。事前に設置場所についても調べておくと安心です。
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